仏教のわかる話

成城山耕雲寺

第4話 命のつどいお盆(1)

お盆の意味

私達は人間として得難き縁を受けてきたのです。人と生まれてくることは大変なことですが、それは何と云ってもご先祖様のお蔭で、今元気に暮らしていられるのであり、ご先祖様をおろそかにする事はできません。その報恩に対してご先祖様を供養することが大変大切な事なのです。ご先祖様に対する供養は、「夏のお盆」「春秋の両彼岸」と年3回ありますが、それぞれで供養の仕方が若干異なります。今回は「夏のお盆」についてお話をしましょう。

お盆の由来

お盆の供養は7月盆と8月盆とがありますが、この由来はお釈迦様在世の頃に説かれた「仏説孟蘭盆経」(ぶっせつうらぼんきょう)というお経に述べられています。
お釈迦様の弟子に目蓮尊者というすぐれた方がいました。亡くなった母の行く末を案じて得意の神通力を利用して死者の世界を透視すると驚くべきことに「餓鬼道(がきどう)」に堕ち、やせ衰えた体で飢えに苦しんでいました。食物を供えても食べようとすると炎となって燃え上がり、食べることが出来ない亡母の姿を目の当たりに見たのでした。
驚いた目蓮尊者はすぐお釈迦様に助けを求めると、お釈迦様は「汝の母は自分勝手で人に施しをする事をしなかったので餓鬼道に堕ちたのである」と言われました。その母を救う為には「汝の母一人でなく、他に苦しんでいる全ての餓鬼達の為に善行を積むことであり、7月の雨季の時期に集まって修行をしている釈尊の仏弟子達に飲食を供養し、その力をかりてお盆の(孟蘭盆)法会を行うように」と言われました。こうしてその功徳により、母も餓鬼道の苦しみから救われました。このお話がお盆とお盆の法要の根拠になっています。

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