仏教のわかる話

成城山耕雲寺

第32話 観音さまは男性か女性か

わが国では観音礼場が沢山あり参拝する機会が多いかと思いますが、観音様を見て男性、女性どっちなのかと思ったことはありませんか? 柔和な容姿は慈母のようにしたわれ、寺院だけでなく家庭にもまつられている。観音様は、観世音菩薩とも観音菩薩とも呼ばれています。

観音菩薩は慈悲を表わし梵語でアヴァロキテッスヴァラ(世音を観る)といい、人びとの苦悩の叫び声を観じて応病与楽の慈悲をたれる。音は耳で聞くべきものであるが、 観というのは『観音経』の中に説かれている「もし無量百千万億の衆生があって、もろもろの苦悩をうけるに、是の観音菩薩を聞き一心に名を称ふれば、観音菩薩即時に音声を観じて皆解説を得しむ」の一節に基づく。

苦悩の叫びを耳で聞くばかりではなく、その本質を見極めて対策を講ずるところから観ると名づけたのである。 さまざまな人間の苦悩に応じて救済するというので、いろいろな形の観音が現われ、千手観音、十一面観音、白衣(びゃくえ)観音、不空羂索(ふくうけんじやく)観音、馬頭観音、准胝(じゅんてい)観音、如意輪観音、聖観音などがある。

一般に観音様の慈悲の相をみて、女性であろうと考えているが、仏菩薩に性はない。知性を象徴する勢至菩薩とくらべて、観音菩薩の感性は女性的であるといえよう。


 
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