仏教のわかる話

成城山耕雲寺

第46話 大般若経(だいはんにゃきょう)と転読(てんどく)

日本では各宗派の寺々では、よく知られているお経に「般若心経」がある。
このお経は本来"大般若経"という「摩訶般若波羅密多経六百巻」を二百六十二文字に要約したのもので、これが平素読まれている。

この般若経典は「般若」という正しい智慧を明らかにして、万物には固定した実体がないから執着すべきではないと説く。一切がすべて空(むな)しいと説くところから災難を除く力があるといわれ、この般若経典を読む"大般若会"の行事が行われる。 その行事の時"大般若六百巻"を一気に読誦(どくじゅ)することはとても不可能なので転読という形を取り、一巻づつ経題と巻教、訳経者名と巻頭の七行づつを読んでからパラパラとめくり中ほどを五行、巻尾を三行づつ読んで一巻を終わるという七五三読みをする。 折本の経巻を扇形にひろげて左から右、右から左へと交互に音をたててめくるのである。
その時の風を「般若の風」といい、この風で功徳を頂く。又この時に大声を発しで読むので、それは悪魔を威嚇するという事で「般若声」といい、災難除け・心身堅固地世の平安祈願として厳修されているのである。


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