仏教から生まれた日常の言葉

成城山耕雲寺

「因縁 (いんねん)」

「因」とは原因の因であり、「縁」(えん)とは、その原因を補助して結果へ導くための、間接的・直接的な条件のことです。
例えば、地面に種子(因)をまいた場合、その種子から芽が出て、それがさらに幹となり、枝葉が生え、花が開き、実がみのるという結果になるまでには、空気・水分・土・肥料・除草・害虫防除といった、さまざまな縁(条件)による補助を必要とします。 つまり、どんなに良い因(種子)であっても、それを培い養っていくべき条件というはたらきがなければ、決して満足のいく、よい結果は得られません。また、その条件は原因に対して適切でなければなりません。
よい実を結ぶためには、水は多すぎても少なすぎてもいけないし、肥料だってたくさん与えればよいというものではありません。それぞれの草木にあった相応の条件があるわけです。しかし、それがまた微妙で難しいことは、植物に限らず何ごとにも当てはまることです。

子どもを育てる場合でも、愛情さえあればいいというものではありません。子どもがいくらかわいいからといって、つらいことや苦しいことを体験させずに、かばってやってばかりいたのでは子どもは成長しません。子どもには、さまざまな体験が必要です。 子どもは、親・保育者・地域の人々・自然環境などの「縁」があって、はじめて立派に育つものなのです。

「ことばの旅」静岡県成道寺住職伊久美清智師、著より


 
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