仏教から生まれた日常の言葉

成城山耕雲寺

学生(がくしょう)

暑いときやのどが渇た時などに冷たい水を飲むと気持ちがいいものです。
こういう時の表現として昔は『甘露、甘露』と言っていました。文字通り解釈すれば「甘い露」なのですが、仏教で「甘露」と使わる場合、昔のインドの神様の飲み物のことで、インド・サンスクリット語のアムリタいう言葉を訳したものです。
古代中国では不老不死の妙薬といわれ、神様たちはこれを飲んでいるから永遠の生命が約束されているというのです。もともとは、「生命力を与える」という意味を持っていたのが、やがて「死なないもの=不死」を意味するようになったものです。
お釈迦さまが悟りを開いたとき「不死が得られた」と表現し「盲目の世界において不死の鼓 (つづみ)を打とう」と述べたと伝えられます。お釈迦さまの教えを鼓にたとえて言っものです。「不死」にいたるというのは真理に目覚める、悟りをひらく、解脱、涅槃ということにつながっていきます。
またお釈迦さまは「耳あるものに、甘露の門は開かれたり」とも言われました。「甘露の門」とは、お釈迦さま教えのこと、つまり仏教のことなのです。

静岡県成道寺 伊久美 清智師 著より


 
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