仏教から生まれた日常の言葉

成城山耕雲寺

業(ごう)

 「業」という字は一般的「農業」「工業」などと使われています。  また別の使われ方として「自業自得」「善業」「悪業」という場合もあります。前者は「仕事」という意味ですが、後者は「行為」という意味をもっています。人の行為を大別すると次のように三つにわけられます。
身業(しんごう)…体による行為で、善い方では精進(努力)、持戒(規則を守る)、悪い方では殺生、傷害、窃盗などです。
口業(くごう)…口による行為で、善い方では愛語(心のこもった言葉)、悪い方では虚言、暴言などです。
意業(いごう)…意は心のことで、心でつくる業。善い方では忍耐、知恵、慈悲、悪い方では欲、怒り、愚かさなどです。
 この三つを「身口意の三業」(しんくいのさんごう)といいますが、この三業は、やがてそれ相応の結果を招きます。良い種をまけば良い芽が出ますが、悪い種では決して良い芽は出ないでしょう。善業には善果、悪業には悪果がきっと現れます。これを「自業自得」といいます。真上に向かってツバを吐けば、そのツバは必ず自分の顔にかかるのと同じことです。業というと悪い意味だけに受け取る人がいますが、前述のように善業も悪業もあるのです。ほかに、腹が立っていらいら する、じれったくなることを「業を煮やす」とか「業腹」という使われ方もありますが、どちらもあまりいい意味には使われません。

静岡県成道寺 伊久美 清智師 著より


 
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