S 成城山耕雲寺 仏教から生まれた日常の言葉 出世(しゅっせ)

仏教から生まれた日常の言葉

成城山耕雲寺

第64話 出世(しゅっせ)

 「彼もいよいよ部長になった。たいそう出世したものだ。」
「同級生では出世頭だ。」と使っている『出世』という言葉は、ほめ言葉のひとつとして使われ、世の中に出て立派な地位、身分になることを意味しています。本来は、人々を救うために、仏が この世に出現するという意味と、世俗的なものを超えて、仏の世界に入る(出世間=出家)という意味を持っています。この言葉が日本に伝えられ、貴族などの殿上人が仏門に入ると普通の人よりも昇進が早く、高い地位に就けば名前も知られるようになるとい うことから、一般に「身を立て、名をあげる」意味として使われるようになりました。しかし、いくら地位や身分が昇格しても、人がらや行動がそれに伴っていかなくては真の意味の出世とはいえないでしょう。人々を救うために、この世に現れるという本来の意味からいえば、出世した人は、世のため人のために骨身を惜しまず働かなくてはならないということができるでしょう。

静岡県成道寺 伊久美 清智師 著より


 
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