S 成城山耕雲寺 仏教から生まれた日常の言葉 世間(せけん)

仏教から生まれた日常の言葉

成城山耕雲寺

第70話 世間(せけん)

  「渡る世間に鬼は無し」「世間さまに申し訳が立たない」「世間体が悪い」などと使われる「世間」は、世の中、人の世、社会という意味をもっています。本来は、空とか海とか川とか山などをさしての世間と、そこに住む生きとし生きるもの、つまり人間とか動物などが生きている社会としての世間という二つの意味をもっていました。

 一般的には自然環境としての意味よりも、後者の世の中、社会といったつかわれか方が多くなりました。「世」は、常に移り変わるということ、「間」は、目に見えるこの世界ということで世間といえば移り変わる世界つまり世の中ということになります。

 この世間や、生きとし生きるものすべての生命は、かたときの猶予もなく常に移り変わっており、永劫不変のものは何一つとしてありません。お釈迦さまも、ご臨終にあたって弟子たちに「この世の中は、もろくはかないものであって、強固なものは何もない。それゆえに怠ることなく、常に勤め励むがよい」とおっしゃっいました。

静岡県成道寺 伊久美 清智師 著より


 
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