仏教から生まれた日常の言葉

成城山耕雲寺

第86話 知識(ちしき)

 いろいろなことに精通してものしりな人のことを、一般に「知識人」といいますが、もとは「善知識」というインドの仏教の言葉で、「よい知り合い」「よき友」という意味をもっています。教えを説いて、人を仏教に導き、迷いを捨ててさとりにいたらしめる人のことをいいます。こういう人は、必ずしも坊さんでなくてもいいわけですが、中国、日本へと伝わってくると「偉い坊さん」「高僧」のことを「善知識」というようになりました。やがて、「よくものを知っている人」といったニュアンスで、いま使われているような「知識」となったものです。ただ、自分のことを知識人だといっている「自称知識人」には、どうも鼻もちならないのが多いようで、そういうのとはあまり知り合いにならないほうがよろしいようで。

静岡県成道寺 伊久美 清智師 著より


 
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