仏教から生まれた日常の言葉

成城山耕雲寺

第83話 旦那(だんな)

 「旦那さん、お安くしときますよ」とか「お宅の旦那さんは…」などとよく耳にしますが、妻が夫を、使用人が主人を、商人がお客を呼ぶときに使われる「旦那」という言葉があります。
 もともとはサンスクリット語の「ダーナ」を音訳したもので、「檀那」と書きました。意味は「与える」「施す」ということで、「布施」と同じです。後にそれが転じて、お金を出してくれる人のことをさすようになり、財産家や有力者、料理屋や商店のお客、そしてついに「夫」のことをいうようになりました。こうみると「旦那」というのは男ばかりのようですが、「お金をくれる人」ということからいえば、奥さんが稼いでいる家では奥さんを旦那と呼んでもいいはずですが、そうは言いません。昔、大名屋敷に仕えていた奥女中のことを下働きの女たちが旦那と言っていたことから女性を旦那ということもあったようです。
これに関連した言葉として「檀家」がありますが、布施によってそれぞれのお寺の財政を支えている信者のことで、それぞれの信者が布施をする相手のお寺のことを「檀那寺」といいます。

静岡県成道寺 伊久美 清智師 著より


 
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