仏教から生まれた日常の言葉

成城山耕雲寺

第97話 入院(にゅういん)

 日常生活の中で「入院」「退院」の語はよく使われますが、この場合の入院とは病気や負傷を治療するために、ある期間病院に入ることで、退院とは病気や負傷が治って、自宅に戻ることをいいます。
院には、垣根という意味があり、垣根に囲まれた建物ということから寺、役所、学校などのことでしたが、今では病院や診療所のことをいうようになりました。仏教語としての院は寺院のことで、寂光院などのように寺名に院がつく寺もありますが、院と寺とのランク付けはありません。僧侶が寺の住職として、初めて寺に入ることを、入院、入寺、入山といいます。寺は本来、山中や山麓に建てられたので、○○山○○寺というように山号と寺号があります。そして入院のことは晋山(しんさん)ともいい、山に晋(すす)み入るという意味です。また、修行のために寺に入ることは、安吾(あんご)とか、掛塔(かた)とかなどといって入院とは区別しています。住職を退いて寺を出ることを退院、退董(たいとう)などといいます。

静岡県成道寺 伊久美 清智師 著より


 
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