第9話 除夜の鐘はなぜ百八つく

大晦日の夜を年越しとか除夜ともいいますが、 行く年を送り、来る年をさわやかに迎えたいものです。 

6つの心苦しめるもの

人間には苦も楽もついてまわりますが、誰にも煩悩はあります。 心を苦しめるものとして、
貧(とん・・・むさぼり)、
鎮(じん・・・いかり)、
痴(ち・・・おろかさ)、
慢(まん・・・あなどり)、
疑(ぎ・・・うたがい)、
見(けん・・・悪い考え)
の6つがありそれを、眼、耳、鼻、舌、身、意(げんにびぜっしんに)でとらえると百八の煩悩となるのです。 

煩悩を打ち消す除夜の鐘

鐘を打ち、苦になる煩悩を一つ一つ打ち消して清らかな心にするという意味があるのが除夜の鐘です。一年の最後を飾るのにふさわしいきれいな鐘の音であってほしいものです。