第12話 仏像の光背(こうはい)
仏像の背後の光
前回お話した仏像をお参りすると仏像の背後に大きくついているものがありますが、それを「光背」といいます。
尊敬する人物に後光(ごこう)がさしているように見える事がありますが、仏教ではそれを象徴して仏像に光背をつけ仏の徳を慕いました。
光背の種類
仏像によっては光背の形も異なりますが一般的に頭光(ずこう)身光(しんこう)と二つの部分に分けられます。
頭光は白毫(びゃくごう)という仏像の眉間にある智恵のシンボルの玉から、光を現わした丸い輪や放射状の形をしたものが出ています。
身光は頭光と合わせて挙身光(こしんこう)といい身体から出る光を現わし仏像の背後にあります。
仏像の願い
光背には作られた年代により唐草、化仏、種子、天人等と彫刻が異なり様々に表現されています。
いずれにしても仏像を参拝される時には人に尊敬される人格者になって頂くことが願いです。