第15話 開眼供養(かいげんくよう)について

開眼位牌

前回、位牌についてお話させて頂きましたが、それに関連して新しく位牌を求めた時は、必ず開眼供養が必要になります。これは仏像、仏壇、仏画等を求めた時、又は墓石を建立した時も同じです。魂(たましい)入れとも言います。

供養の意味

開眼とは読んで字のごとく眼を開く事で、僧侶によって開眼供養を行い、そこで初めて礼拝の対象となるのです。ただ、求めただけでは観賞用の置物にすぎません。
仏帰が一刻ごとに三礼し心をこめて作られたものに対し、拝むに足る魂を入れなければなりません。

開眼供養の起原

1200年以上前の、奈良・東大寺の大仏開眼供養が初めとされています。 又、お飾りをしていた位牌、仏壇、仏像等が使用が終了した時は、心をこめて魂抜き(脱魂・だっこん)の供養をしなければなりません。何事にも初めと終りがあるように、開眼供養も脱魂供養も大切な儀式です。