第1話 仏教の始まりと意味

仏教の始まり

今から約2500年以上前、インドで生まれたお釈迦様が、35才でインドブッタガヤの菩提樹林で瞑想にふけられ、お悟りを開かれたところから仏教が始まりました。
お釈迦様は菩提樹林の中で坐禅をし、12月8日に明けの明星を見てお悟りを開かれたと言われております。
そして、お釈迦様は仏陀(お悟りを開かれた聖人)となられ、その教えを仏教という様になったのです。
その後、インドで始まった仏教は、中国・朝鮮を経て日本に伝わり現在に至ります。
※当時、坐禅という言葉はありませんでした。後に「足を組み、手を組む」という事が坐禅という言葉として使われるようになりました。

仏教の姿勢

お釈迦様の教えは、21世紀になった現在でも、大変貴い教えとして広まっております。
仏教とは、決して亡くなった後の教えではありません。今現代に生きている人間にとって大変有難い教えが仏教であり、もっと前向きの姿勢で見て頂くものなのです。

仏教の教え

仏教とは「自分とその周囲のあるがままの姿を知らせ、その間に巻き起こる問題を適切に処理することを教えるもの」です。
ここにある「その間に巻き起こる問題」とは、私達が生まれながらにして人間にまつわる苦しみや悩みであり、それを癒すのが仏教の教えです。
仏教は我々に「誰からも・いつでも・どこでも」後ろ指をさされないような、堂々たる人間になる事と、誰からも慕われるような暖かみのある人間になる事を教えているのです。