/ 最終更新日時 : 2019年5月12日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第74話 大衆(たいしゅう) 大衆というのは、いうまでもなく多数の人びと、おおぜいの人びとのこと。日本では明治時代以後、社会の大多数をしめる労働者や農民など勤労者のことをいう、やや特殊な意味をもつことばとなり、大衆運動家なるものが現れ政治や社会面で […]
/ 最終更新日時 : 2019年5月12日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第73話 相続(そうぞく) もとはインド・サンスクリット語の漢訳語。仏教では、生きものの本体ともいうべき心というものは変化して一瞬たりとも同じ状態を続 けることはありえないと考えます。それでは、たとえば自分ということで考えてみると、一瞬前の自分と […]
/ 最終更新日時 : 2019年5月12日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第72話 善哉(ぜんざい) 小豆(あずき)のつぶしあんの汁の中にモチが入ったものを「ぜんざい」といっていますが、もとはお釈迦さまがよく使ったといわれているほめことばです。お釈迦さまは、弟子た ちが意にかなった答えを出したときなどに「善い哉、(よい […]
/ 最終更新日時 : 2019年5月12日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第71話 真空(しんくう) 昔、ラジオには真空管というものが使われていました。また、電気で動く掃除機、つまりクリーナーのことを真空掃除機といっていたことがありました。これは、英語のバキュームの訳語が真空となっているためです。 この「真空」という言 […]
/ 最終更新日時 : 2019年5月12日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第70話 世間(せけん) 「渡る世間に鬼は無し」「世間さまに申し訳が立たない」「世間体が悪い」などと使われる「世間」は、世の中、人の世、社会という意味をもっています。本来は、空とか海とか川とか山などをさしての世間と、そこに住む生きとし生きるもの、 […]
/ 最終更新日時 : 2019年5月12日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第69話 所得(しょとく) 一九六〇年代半ば、「所得倍増、私はうそは申しません」と言った首相がいました。日本は高度成長時代に入り、多くの人の夢と希望がかきたてられ、物資の出まわりがよくなり、外貨残高は急増、円の実力は上がっていきました。「所得倍増 […]
/ 最終更新日時 : 2019年5月12日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第68話 所詮(しょせん) 「所詮かなわぬ恋ならば…」「所詮男の行く道は…」などと歌謡曲に使われそうな「所詮」と言う言葉は、「能詮(のうせん)」と対になっている仏教語です。能詮は、もとはインド・サンスクリット語から 漢字に訳されたもので、「いいあ […]
/ 最終更新日時 : 2019年5月12日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第67話 上品・下品(じょうひん・げひん) 一般に、言葉づかいや動作が、あかぬけてしっかりしている人のことを「上品な人」といい、その反対に粗雑な言動の人を「下品な人」といいます。この語の起源となった仏教では「品」 をヒンとは読まずにボンまたはホンと読み、上品はジ […]
/ 最終更新日時 : 2019年5月12日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第66話 精進(しょうじん) この言葉は、一般には二つの意味で用いられています。 手紙に「ご精進のほどお祈り申し上げます」と書いてあれば「精進」は「一心につとめ励むこと」の意味をもちます。 また「精進料理」といえば、材料に肉や魚を使わない料理のこと […]
/ 最終更新日時 : 2019年5月12日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第65話 正直(しょうじき) 嘘やごまかしのないこと、素直で正しいこと、として使われている「正直」という言葉があります。 この語は「方正質直」(ほうしょうしつじき)を略したもので、二字目と四字目を結んで、正直となりました。「方正」は、正しくしっか […]