/ 最終更新日時 : 2023年4月10日 takegami 仏教のわかる話 第70話 千手(せんじゅ)観音の手は何本? 千手観音は、グロテスクのかたまりだ、というひともいるが、とんでもない。われわれのあらゆる苦しみや悩みを引きうけて下さる忙しい観音さまである。読んで字の如く、正式には種々な持物をもっている。斧のほしい人には斧を、矢のほしい […]
/ 最終更新日時 : 2023年4月10日 takegami 仏教のわかる話 第69話 薬師如来は万能の名医 薬師如来は別名、瑠璃光如来とも大医王如来とも呼ばれ、七宝からなる浄瑠璃浄土に住む仏である。邦楽の浄瑠璃の名もここからとった。奈良時代以来盛んに信仰され、元興寺、興福寺、唐招提寺などではこぞってこの仏をまつり、薬師寺も天武 […]
/ 最終更新日時 : 2022年10月6日 takegami 仏教のわかる話 第68話 仏像の「JIS規格」 ギリシアの彫像は自由奔放につくられて写実的であるが、同じギリシアの影響を受けてつくられた仏像は人間ばなれしている。 そもそも仏像のもとである釈迦像は、釈迦が入滅してから弟子たちに思慕の念が高まり、釈迦を超人間的な人物とし […]
/ 最終更新日時 : 2022年8月31日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第134話 六根清浄(ろっこんしょうじょう) 以前は富士山など高い山へ登るときには「お山は晴天、六根清浄」とかけ声をかけながら登山したものです。 日本では昔から多くの山には神仏がまつられ、山全体が信仰の対象となっていました。登山の際には衣服や心身を清浄して、その心構 […]
/ 最終更新日時 : 2022年8月1日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第133話 蓮華(れんげ) レンゲといえば春に道端などに咲く草をいいますが、ここでいう蓮華は沼や池などに咲くハスの花のことです。 仏教においては、なくてはならない花の一つです。 古代インドでは蓮華蔵世界といってハスの花の中に一つの宇宙を考えていまし […]
/ 最終更新日時 : 2022年7月4日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第132話 料簡(りょうけん) 「料」は考え、「簡」は選ぶという意味があります。師匠が弟子たちをさとりに導くための臨機応変の手段で、四つの方法があり「四料簡」といわれています。 一、自分自身を見つめることをやめさせ、見えたり聞こえたりする周りのものごと […]
/ 最終更新日時 : 2022年5月27日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第131話 律儀(りつぎ・りちぎ) 「あの方は、りちぎなお方でして」と使われる「りちぎ」は、真面目で堅ぶつな人のことを言います。 仏教では「りつぎ」と読んで、身体的行為と言語的行為とが習慣づけられたことを意味します。外面に表現されず、他人にも示されない習慣 […]
/ 最終更新日時 : 2022年4月28日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第130話 無常(むじょう) 『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕す。奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢の如し。』と「平家物語」の冒頭にあります。 私たちは、とかく外界の事物を固定的なものとしてながめる習慣がつい […]
/ 最終更新日時 : 2022年3月29日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第129話 唯我独尊(ゆいがどくそん) 「彼の考えは唯我独尊だ」というように「身勝手な」とか「ひとりよがりの」という意味で使われるこの言葉ですが、お釈迦さまがお生まれになったとき、七歩あるいて右手は天を、左手は地を指さして「天上天下 唯我独尊」と言われたという […]
/ 最終更新日時 : 2022年3月1日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第128話 利益(りやく) 「利益」という字は二通りの意味で使われています。「りえき」と読めば「もうけ」とか「とく」であり、「りやく」と読めば「神仏が人々などに恵みを与えること」の意味となります。神仏に祈ることによって、ある種の結果がもたらされると […]