第18話 先祖供養について

ご先祖様と先祖供養

私たち人間は生まれかわりを繰り返し、いのちの流れのなかで現れては消えた多くの先祖に対して漠然(ばくぜん)とした感心をもっている事が多い様ですが、はるか遠い先祖の存在は余り実感がともなわないものです。
私たちの家族が覚えている範囲で亡くなった人の供養を行う事が仏事供養で、その先の先祖に対して行うべきものが先祖供養なのです。
私たちが今日、元気に生かされている喜びを味わえるのはご先祖様のお蔭ではないかと思います。その事に気づく事が大切であり、先祖供養はご先祖様にたいし感謝する報恩行です。ご先祖様の為に行う供養は利他行なのです。
最初はご先祖様に手を合わせる行為を続けているうちに、ホっとした安らぎを覚えるようになってきます。それが自利、すなわち自分の利となってくるのです。