第59話 六曜(ろくよう)について

暦を見ると数字の横に先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の六曜が記されています。
この六曜は足利時代の末期に中国のいわれとして、六仁時課(ろくじんじき)という時刻の吉凶占い(きっきょううらない)をさし、江戸時代に日に転じて流行させたともいわれています。
先勝(せんしょう、さきがち)は急ぎの用事や願い事に、午前は良い、午後は悪いといわれています。
友引(ともびき)は朝と晩が良く、午後は悪く、友を引くから葬儀は出さない方が良いといわれ、火葬場は公休。僧侶にとってもお休みの日ともいわれていました。しかしここ数年は、-部の火葬場が開かれ葬儀を出す事も出来るようになりました。また、関西では午前中だけ葬儀を出し、火葬を行い、午後からは休みというところもあります。
その友引の意は「相打ち友引とて勝負なし」という引き分けを意味しています。
先負(せんふ、さきまけ)は午前は悪く、午後は良いといわれています。
仏滅(ぶつめつ)は終日悪いとのことで、仏事供養は控えた方がよいともいわれていますが、迷信であり、もとの意は物滅の当て字で仏教とは無関係ともいわれています。
大安(たいあん)は-日中よいといわれ、婚礼とか、お祝い事の日にあてるということであります。
赤口(せきこう、しゃくこう)は正午だけ良く、あとは悪いとされていますが、いずれにしても、どれも迷信らしき場合が多いということです。