/ 最終更新日時 : 2022年5月27日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第131話 律儀(りつぎ・りちぎ) 「あの方は、りちぎなお方でして」と使われる「りちぎ」は、真面目で堅ぶつな人のことを言います。 仏教では「りつぎ」と読んで、身体的行為と言語的行為とが習慣づけられたことを意味します。外面に表現されず、他人にも示されない習慣 […]
/ 最終更新日時 : 2022年4月28日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第130話 無常(むじょう) 『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕す。奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢の如し。』と「平家物語」の冒頭にあります。 私たちは、とかく外界の事物を固定的なものとしてながめる習慣がつい […]
/ 最終更新日時 : 2022年3月29日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第129話 唯我独尊(ゆいがどくそん) 「彼の考えは唯我独尊だ」というように「身勝手な」とか「ひとりよがりの」という意味で使われるこの言葉ですが、お釈迦さまがお生まれになったとき、七歩あるいて右手は天を、左手は地を指さして「天上天下 唯我独尊」と言われたという […]
/ 最終更新日時 : 2022年3月1日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第128話 利益(りやく) 「利益」という字は二通りの意味で使われています。「りえき」と読めば「もうけ」とか「とく」であり、「りやく」と読めば「神仏が人々などに恵みを与えること」の意味となります。神仏に祈ることによって、ある種の結果がもたらされると […]
/ 最終更新日時 : 2022年2月2日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第127話 油断(ゆだん) 「油断大敵」とか「油断も隙すきもない」などと使われるこの言葉の語源には、二つの説があります。 そのひとつは、昔インドのある王さまが家来の心を試そうとして、なみなみと油を入れた鉢を両手に持たせて、人通りの多い道路を歩かせる […]
/ 最終更新日時 : 2021年12月28日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第126話 融通(ゆうずう) 「お金を少し融通してほしいのだが」とか「仕事を融通してみましょう」などと、日常よく使われるこの言葉は、金品の貸し借りや、やりくりをする場合に主として用いられます。この場合、障害もなくスムーズに通用させるといったような意味 […]
/ 最終更新日時 : 2021年11月30日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第125話 面目(めんもく) 「面」は顔、「目」は眼で、総じて顔のことです。顔は自分を代表する体の部分であり、姿かたちの中心です。「面目」は、名誉、体面の意味を表わすときは「めんぼく」と読み、顔を意味するときは「めんもく」と読むと辞書にはあります。 […]
/ 最終更新日時 : 2021年11月2日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第124話 滅相(めっそう) 「そんな滅相なことはできません」とか「私がやったなんて滅相もない」などと使われている「滅相」とは、とんでもない、意外な、法外なという意味を表しています。 仏教経典にも出てきますが直訳すれば、「滅」は消え去ることで、「相」 […]
/ 最終更新日時 : 2021年9月30日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第123話 迷惑(めいわく) 「こんなことをされては迷惑だ」とか「人に迷惑をかけてはいけない」などと日常使われている「迷惑」とは、自分または相手にとって不利益になる、あるいは負担になって困るという意味に用いられていますが、字のとおり直訳すれば、迷い惑 […]
/ 最終更新日時 : 2021年8月27日 takegami 仏教から生まれた日常の言葉 第122話 無学(むがく) 「無学なもので、おはずかしいかぎりです。」というふうに用いられるこの言葉は、本来の意味からすれば、おはずかしいどころではなく、だれもが求めてやまない理想だったのです。「無学」の本当の意味は「学がない」ではなく「もはや学ぶ […]